寝つきが悪いのは眠りすぎのせい?昼寝のし過ぎが良くないワケ

仕事で夜の帰りが遅くなったり、つい夜更かしをしてしまったりして睡眠不足になってしまう経験は誰にでもあることでしょう。そしてその足りない夜の睡眠分を、昼寝で補おうと考えたことも何度かあるのではないでしょうか?けれども、その昼寝が逆に睡眠の質の低下を促している場合があるということを覚えておいてください。昼寝が好きだ、または趣味だと思っている人は特に注意していく必要があります。

まず知っておいていただきたいのですが、昼寝はけっして悪いことではないということです。イタリアやスペインではシエスタと呼ばれる昼寝の時間が奨励されているくらいです。適度に昼寝をすることは起床後の行動を活発にし、作業の効率を上げることができるのです。だから昼寝を積極的に取り入れている国があるというわけなんですね。しかし日本においてはシエスタという文化はありませんし、日中の居眠りなんてもってのほか!という風潮があります。

しかし眠気が訪れることは自分の力では避けようもありません。睡眠不足であれば当然のこと、さらには眠気が起こりやすい時間帯というものもあります。ですから、自然とやってくる眠気を解消するためにも昼寝というのは大切なことなのです。ただし、ただ眠れば良いということでもないという点には注意が必要です。眠りすぎることは、後々の活動を活発にするどころか鈍くすることにもなります。それに先ほども説明した通り、夜の睡眠に悪影響となってしまいます。

ではなぜ昼寝のし過ぎがよくないのかといいますと、睡眠惰性が起こってしまうからです。睡眠にはノンレム睡眠とレム睡眠の二つが存在しており、両者が交互に発生して睡眠の質を保っています。始めにノンレム睡眠という深い眠りがやってくるのですが、これはすぐに深くなるものではなく時間をかかて段々深くなっていくものです。ですから、20分から30分程度の昼寝をするなら眠りが深くなりきってしまう前であるので、すぐに目覚めやすくその後もすっきりとした気分になります。

しかし、1時間程度昼寝をしてしまうとノンレム睡眠は完成している状態であるため、とても深い眠りに就いている状態になっています。この深い眠りから突然目を覚ますことになると、後も睡眠の名残が残ったままになります。そうなると頭のぼんやり感や眠気が後にも残るようになってしまうのです。これは昼寝後の活動に大きく影響してくるようになります。仕事の能率が下がったり、普段なら失敗しないはずのところで思わずつまづいてしまう、という事態を招くことになります。

それから長時間の昼寝は体内時計を狂わせることにも繋がります。本来なら夜とるはずの睡眠時間を昼にとるということは、身体はその時間を「夜」だと思い込むようになります。そして夜を「昼」だと思い込み、夜に眠らなければならないのに寝付けなくなってしまうのです。そしてその後もまた昼に寝て、夜起き続けてる…という悪循環を生む、いわゆる昼夜逆転を起こしてしまうというわけなのです。

このように、だらだらと長い間昼寝をすることは夜の睡眠だけでなく日中の活動にも多大な悪影響を及ぼすというわけなのです。ですから、昼寝は計画性をもって行うようにする必要があります。何事においても、前もって計画を立てておくというのは効率よく物事を進めるためには重要なことですよね。

それは睡眠に関しても同様に言うことができます。「気持ちいいから、寝足りないから」といって無計画に時間を延ばして昼寝をするのではなく、本来きっちりと眠らなければならない夜の大事な睡眠時間のために昼寝を行うようにしましょう。